看護と生活習慣病

看護師が指導する項目の中でも、特に重要なものの一つが、生活習慣病対策です。治療に関するアドバイスに加え、病気の予防についてアドバイスすることも、看護師としての大切な役割です。予防するための具体的な方策は色々考えられますが、その多くは日常生活の質を向上させることにあります。ですから特段難しいものでもなく、社会が一丸となって取り組むことで、ある程度の成果を得ることが出来るのです。看護師はその先端で活躍する専門家であり、看護師のアドバイスに従うことが、一人一人の生活の質を高め、医療費を抑制することに繋がるのです。
 生活習慣病とは、字義通りの病気で、食、運動、喫煙といった毎日の習慣の有様が、発症の可能性を高めたり低めたりするものです。典型例として、悪性腫瘍、脳血管疾患、心臓疾患等が挙げられます。また、高血圧、糖尿病といった病気も比較的知られており、肥満との関わりも指摘されています。生死に直結する病気もあれば、管理次第で長生きできるものもありますが、いずれの病気も生活の質を下げてしまうことだけは確かです。
 実は生活習慣病という呼称は最近広がったものであり、以前は成人病と呼ばれていました。ですから生活習慣病の多くは成人以後に罹患するものだという認識も根強く、それは一面の真理でもあります。しかし最近は必ずしも成人に限った病気ではなくなりつつあります。生活習慣が時代と共に変化し、若い人でも罹患することが珍しくなくなってきたのです。ですから中年の人に加え、若者も健診を受けたり、指導を仰いだりする必要性が増しています。この健診のことを、メタボ健診と呼んでいます。