看護師の近未来

世界の中でも特に高齢化の進んだ日本において、医療、介護業界に向けられるニーズは、益々増幅していくことでしょう。何しろ手本にできる前例が無いものですから、日本が実験場となっているようなものです。しかし手を拱いているわけにもいかないので、具体的に対策し始めなければいけません。特に看護業界が逸早く転換の準備に取り組まない限り、医療が率先して日本のより良い社会を作り上げることは夢物語に終わってしまうでしょう。
 日本に到来する(既に到来した)高齢化の波は、「2025年問題」と言われる課題を浮き彫りにしています。具体的には、2015年に団塊世代が前期高齢者に成り変わったことに始まります。団塊世代は第1次ベビーブーム世代に当たりますから、人口比率が大きく、高齢者を一気に増大させたのです。2025年にはこの世代が後期高齢者になるため、「2025年問題」と呼ばれているのです。この問題は避けて通れない問題ですから、医療業界のみならず、あらゆる領域の専門家が知恵を出し合い、解決に向けて挑戦しなければなりません。
2025年にかけて、医療サービス、介護サービスともに需要は高まり続けると予想されており、従事者を確保できるかどうかが最大の懸念事項です。というのも、全人口の4分の1が後期高齢者になると、労働力人口が相対的に減少する中で、今のままでは対策の施しようがないとされているからです。因みに労働力人口とは、15歳以上で労働参加している者の人数を指す概念です。若者に頼るにも、税金や社会保険料が重くのしかかる彼らにできることは限られていますから、医療、介護システムそのものを維持することが出来なくなるわけです。そんな世の中ですから看護師の需要は高く、看護師求人もこれからますます増えていくことでしょう。